新日本プロレスの怨念坊主・飯塚高史(52)が21日の後楽園ホール大会で引退試合を行い、32年3か月の現役生活にピリオドを打った。
飯塚はこの日の引退試合で、鈴木みのる、タイチと組みオカダ・カズチカ、天山広吉、矢野通組と対戦した。入場時、因縁のテレビ朝日・野上慎平アナウンサーのシャツを破り、ファンを巻き込んで大暴れすると、リング上でも躊躇なく凶器攻撃、かみ付きと反則を繰り返す。
さらにオカダのレインメーカーを切り返すと、なんとビクトルヒザ十字固めを久々に披露。天山には魔性のスリーパーを決めるなど、プロレス人生の集大成とも言えるファイトを展開した。
しかし矢野の急所攻撃、オカダのツームストーンパイルドライバーを浴びると失速。天山から11年前に販売中止となった友情タッグTシャツ(本紙・秋山直毅カメラマン提供)を持ち出され、目を覚ますように呼びかけられるも、飯塚は応じない。最後はムーンサルトプレスに沈められ、現役生活に終止符が打たれた。
試合後のリング上では、天山からなおも和解を呼びかけられた。その熱意が届いたのか、頭を抱えて苦しみぬいた怨念坊主はついに猛牛と握手…したかと思われたが、直後に裏切りのかみ付き攻撃。最後はアイアンフィンガー・フロム・ヘルを食らわせ、暴れながら姿を消してしまった。
通常の引退興行で行われるはずのセレモニーもないまま、みのるが強引にゴングを叩いて引退の10カウントゴングという前代未聞の結末。最後の最後まで極悪レスラーとしての信念を貫いた怨念坊主に、後楽園の「飯塚」コールはしばらく鳴りやまなかった。












