フィリピン人少女とのみだらな行為を撮影したとして児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で、元市立中学校校長の高島雄平容疑者(64)が逮捕(釈放)された事件で、買春相手が延べ1万2000人を超えるという、その異常な数にも注目が集まっている。教育者でありながら、赴任先のフィリピンで多数の少女たちを毒牙にかけた卑劣さは、世界に日本人の恥をまき散らした。バブル期に日本人が東南アジアで少女買春ツアーを行っていたことが、当時、世界で話題になったが、いまでもそんなことがあるのか。
逮捕容疑となったポルノ写真に写っていたのは、13~14歳とみられるフィリピン人の少女。自分の孫ほどの年齢の少女を買春していたのだが、「旧知の現地女性があっせんしてくれた」と元校長は話している。
高度経済成長期からバブル時代にかけて、アジアで少女買春を行う日本人が多数いると国際的な批判を浴びた。買春ツアーも堂々と催行された。果たしていまでも横行しているのだろうか。マニラ在住の記者が話す。
「取り締まりが厳しくなったこと、フィリピンも経済成長をしていることを背景に、児童買春は減少している。ゴーゴーバーなどで働いているのもほとんどが成人女性。元校長は現地の日本人学校での長い職務経験があり、人脈と土地勘を持っている。普通の観光客が『子供と遊べる』と安易に考えて向かっても、なかなか見つからないでしょう」
東南アジアというと少女買春を思い起こす人もいるかもしれないが、時代は変わったのだ。バンコクやパタヤなどの巨大歓楽街を擁するタイも同様だ。
「タイは経済発展を続け、少女が体を売る必要はもうない。日本人が多い歓楽街でも、遊べるのは18歳以上の女性のみ。警察の抜き打ちの摘発も多く、もし18歳以下を働かせていることが発覚したら多額の罰金に加えて営業が当面禁止される。店側もリスクを恐れて、採用の際には必ず身分証明書で年齢を確認することが多い」(バンコク在住の記者)
もちろん、日本の援助交際と同様、地下ではさまざまな違法ビジネスがはびこっているわけだが、買春ツアーの時代のように簡単に少女と遊べることはまずありえない。
タイの健全化に伴い、ロリコン変質者たちが大挙したのが隣国カンボジアだったが、こちらも児童売春は年々減少している。
「米国をはじめとする国際社会が、経済援助と引き換えに児童売春の撲滅を求めた結果、取り締まりが強化された。現地警察だけでなく、各国からやってきたNGOがパトロールをしている。また刑罰も重くなり、最高刑で無期懲役が科される。かつては首都プノンペンの北郊にスワイパーという有名な児童売春村があり、10歳以下の少女ですら性の対象だったが、いまでは壊滅。地方に行けばまだ裏では児童売春もあるようだが、表向きはだいぶ健全化している」(前出バンコク在住記者)
この手の事件が起きると、東南アジアはいまだに子供の人身売買が盛んなのかと勘違いする人も多いのだが、実際はどの国もどんどん厳しくなっている。
元校長はあくまで特殊なレアケース。現地に行って遊んでみようなどと思ってもまず接触できないし、仮に出会えたとすると今度は摘発の可能性がある。タイやカンボジアでは毎年、数人だが児童買春で逮捕される日本人が出ている。日本人の評判を落とすような行為は慎みたいものだ。
“性獣”元校長は特異なケース 現地ライターが明かす買春“今昔物語”
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