東の名門球団が揺れている。ヤンキースのアーロン・ブーン監督(52)とアーロン・ジャッジ外野手(33)の言い分が異例の食い違いを見せ、米メディアが相次いで報じている。

 発端はブーン監督が地元ニューヨークのラジオ番組で発した言葉。右ヒジのケガが完治しないまま、外野守備に就かずにプレーを続けるジャッジについて「今年はいつものような送球を見せられることはないと思う」と絶望的な見通しを示した。これにジャッジ自身が19日(日本時間20日)に「なぜ彼がそう言ったのか分からない。彼は過去2週間、自分の送球を見ていなかった。100%の状態で戻れる自信がある」と真っ向から否定するまさかの展開となった。

 地元紙「ニューヨークポスト」などによると、ブーン監督はその後、「それは少し大げさ(な表現)かもしれない」とし「言いたいことは、彼が復帰したらいつものように70~80マイルを投げられるのかということ」「彼がフィールドで自分自身の役割を果たせるだろうと期待している」と釈明した。

 だが、監督とチームの精神的支柱の見解に〝温度差〟をのぞかせてしまった形。米誌「ニューズウィーク」は「ブーン監督の言葉はトレーニングスタッフと彼ら(首脳陣)の判断に基づいた可能性もあるが、ジャッジは自分の感覚に基づいて行動しているようだ。いずれにせよ、これは好ましくない状況で監督とキャプテン、クラブハウス内に大きな隔たりがあることを示しているかのようだ」と報じた。

 また、「エッセンシャリー・スポーツ」は「ヤンキースは数日前にマーリンズにスイープされるという経験もした。そして今、ジャッジが公に(指揮官の)立場を否定したことで、ブーン監督の解任を求める声が高まりそうだ」と伝えている。

 とんだ騒動の中、ジャッジは「2番・DH」で敵地でのレイズ戦に先発出場。初回の第1打席で40号ソロを放ち、健在ぶりを見せつけている。