第97回選抜高校野球大会第4日(21日)第3試合で智弁和歌山が初出場の千葉黎明を6―0で下した。先発のエース渡辺颯人(3年)が4安打の完封勝利。最速145キロの速球とカーブを中心に抑え込み、わずか90球の〝マダックス投球〟だった。打線も初回に3点を先制し、12安打と終盤まで攻撃の手を緩めなかった。
圧巻投球を披露した渡辺は「最初のイニングはふわっと入ってしまって、いつも通りの投球ができなかったけど、野手陣に助けられて3回以降は自分の投球を取り戻すことができた。したいピッチングができた。打たせて取るのが自分のスタイル。先に点を取ってくれて楽に投げることができた」と振り返った。
2回に連打でピンチを招いたが、3回から7回まで4イニング連続で三者凡退。付け入る隙を与えず「完封の意識はなかった。後ろにいい投手が控えている。目の前の打者を抑えることだけ考えた」という。
昨夏は優勝候補と目されながらも、初戦の霞ケ浦に惜敗。「甲子園の借りは甲子園でしか返せない。去年の夏は自分たちがミスをして、3年生を負けさせてしまった。3年生の思いも背負って結果を出すぞ、という思いで来た」と強い決意をボールに込め、相手を封じ込んだ。
春6年ぶりの勝利に中谷監督は「渡辺がどこまで行けるかを見極めようと思っていた。頭の中では継投を描いていたが、テンポよく投げてくれた」とねぎらった。次戦はエナジックスポーツ(沖縄)と対戦。強い智弁和歌山が戻って来たことを見せつける。












