第97回選抜高校野球大会第4日第2試合は初出場のエナジックスポーツ(沖縄)が至学館(愛知)を8―0と投打に圧倒し、創部3年目で聖地初白星を刻んだ。

 先発左腕の久高(3年)が4安打の完封劇。4四死球と走者を背負う場面もあったが、打たせて取る投球でリズムを崩さず、135球を投げ抜いた。7回には打線が4本の長短打を浴びせて一挙6得点と爆発した。声を張り上げて校歌を熱唱するナインを見て神谷監督は「うれしかった。最後まで元気があってよかった。多くのみなさんのおかげで今日がある」と笑顔を見せ、完投のエースには「すごく落ち着いていて力むことなく、コースを丁寧についていた。打たせて取ることに徹底していた」と目を細めた。

 聖地でも〝ノーサイン野球〟を実戦。監督が指示を出さず、選手に考えて判断させるやり方を続けてきた。3回には満塁のピンチもあったが、伝令は送らず「楽しいなと。タイムも本人たちに任せているので。いいタイミングで取るのでこっちからやることはない。何をやってくれるのか、ワクワクドキドキしながら見てます。(ノーサインは)甲子園でもどこでも同じ。それを積み重ねてきたのでよくやってきた」と監督自身が試合での選手の成長を楽しんでいる。

 4安打2得点のイーマン琉海(3年)も「実戦練習で意思疎通をしっかりやってきた。ワンプレーのコミュニケーションを大事にしている。失敗が去年に比べて少なかった」とノーサイン野球での初勝利にしてやったりだ。「こういう野球があるということ、楽しんでやっているというのを全国にアピールしたい」と神谷監督。沖縄尚学ととも初戦を突破し、勢いに乗る。