第97回選抜高校野球大会第4日(21日)第1試合は23度目出場の広島商が21世紀枠の初出場校、横浜清陵(神奈川)に10―2と大勝。春夏通算64勝目の伝統校の校歌が聖地に響き渡った。

 持ち前の小技を生かした〝広商野球〟で得点を重ねた。初回に敵失がらみで一死二、三塁とチャンスを作ると、4番の名越(2年)のニゴロが悪送球となる間に先制点。さらに5番・藤田(3年)がセーフティースクイズを決めるなど、この回3犠飛で2点を奪った。その後も効果的に単打を浴びせ、主導権を渡さなかった。

 投げては先発の大宗(3年)が6回を5安打、2失点、5奪三振。7回から山田、徳永(3年)の継投で反撃を封じた。大宗は「初戦で緊張したけど、集中して勝ち切ることができた。相手の応援がすごくて圧倒された。相手が盛り上がっていて飲まれそうになったけど、リズムを崩しそうになったのでそこは改善したい。今日は60点くらい」と反省も忘れなかった。

 11安打、10得点の快勝発進にも荒谷監督は「藤田はスクイズとか苦手な選手ですが、あえて打たせた。日ごろからちゃんとやっていれば決まるだろうと。初回の2点は大きかったと思う。まだまだ本来の広商野球はできていない。大宗も本来の調子ではない」とさらに上を見据える。2回戦の相手はV候補と目される東洋大姫路。この日リリーフに回った2枚看板〟の1人の徳永の先発もありそうだ。大宗は「自分たちの広商野球をしっかり全力でやる。支えてくれるみなさんに感謝の気持ちを持ってやりたい」と力を込めた。