「悪の帝国」化が止まらないドジャースに同じナ・リーグ西地区の球団から〝物言い〟がつけられた。
 
 14日(日本時間15日)、コロラド・ロッキーズのオーナー、ディック・モンフォート氏が2025年シーズンを前にMLBに変化を求め、サラリーキャップ(年俸総額上限)とフロア(年俸総額下限)を導入することを提言した。

 同オーナーは地元「デンバー・ガゼット」紙に「野球を改善する唯一の方法は、サラリーキャップとフロアを設定することだ。キャップにはフロアが伴う。多くのチームにとっての疑問は、どうやってフロアに到達するかだ。おそらくわれわれもその例外ではない。だが、何らかの収益分配契約であれば、私は全面的に賛成するだろう」と思いの丈を語った。

 ナ・リーグ西地区で3年連続最下位のロッキーズは昨季101敗を喫するなど絶望的な状況にある。一方、同地区のライバルであるドジャースは、オフシーズンに多額の資金を投じた後、ワールドシリーズのタイトル防衛に向けて準備を整えた。

 同オーナーは「何かが起きなければならない。野球界の競争の不均衡は今や滑稽なまでに悪化している。規制のない業界だ」と贅沢税はあるものの、年俸総額に上限がないMLBの現状を嘆いた。

 ドジャースは年俸を後払いにすることで巨額の大型契約を次々とものにした。今オフもサイ・ヤング賞投手のブレーク・スネル、球宴リリーフ投手のタナー・スコットを新たに獲得。テオスカー・ヘルナンデスと再契約を交わした。モンフォート氏は「ドジャースは、何かが変わらなければならないことを示す最高の模範だ」と皮肉を込めた。

 だが米誌「スポーツイラストレイテッド」は「MLBが給与上限や給与最低額を導入すべきだという主張は確かに成り立つ。小規模市場のチームは、ドジャース、メッツ、ヤンキースなどのチームに比べて不利な立場にある。MLBの不平等なテレビ収入構造により、小規模市場のチームはシーズンごとの収入が大幅に少なく、そのため支出も少なくなる」と同オーナーに一定を理解を示したが、「しかし、デンバーは小さな市場ではなく、オーナーが資金を投じたくないという理由もあって、ロッキーズは競争力をつけるのに苦労している。2010年以降プレーオフで1勝したのみで、2018年以降は勝率5割を超えたことがない」と〝シブチン〟ぶりを指摘した。