ドジャースは13日(日本時間14日)から敵地7連戦に突入し、初戦はアトランタでのブレーブス戦に2―6で敗れた。

 そんな中でホーム球場かのような光景が繰り広げられた。初回の攻撃で二死走者なしの場面で「3番・一塁」で先発出場したフレディ・フリーマン内野手(35)がこの日の第1打席を迎えると、スタンドからはどこからともなくスタンディングオベーションが発生。フリーマンはヘルメットを取って四方の客席に向かって感謝を伝えた。鳴りやまない拍手でプレーが止まってしまった相手への配慮も欠かさない。先発投手のシュウェレンバックには「サンキュー」と声をかけ、捕手のダーノーとはグータッチを交わしてすぐさま真剣勝負に突入した。

 この打席は四球を選び、次打者のT・ヘルナンデスの打席で二盗を成功させた。その後は空振り三振、左飛、投ゴロに倒れたが、改めてその存在感の大きさを示すひと幕だった。ドジャースに移籍するまで2010年から21年までの12年間はブレーブスでプレー。18年には最多安打のタイトルを獲得するなど、チームの中心選手として活躍を続けてきた。

 思い入れが深いのはファンだけではなかった。試合前にはブレーブスのデレク・シラー球団社長とブライアン・スニッカー監督がフリーマンを通じ、フリーマンの三男・マキシマス君の名義で「ギランバレー症候群(GBS)」の患者を支援する団体への寄付を贈呈。マキシマス君はこの難病に苦しめられ、フリーマンは一時チームを離れたこともあった。

 MLB公式サイトではフリーマンがシラー球団社長から寄付を受け取り、チェルシー夫人とともにハグする様子が伝えられている。チームが変わっても絆は不変のようだ。