阿部慎之助監督(45)率いる巨人は31日の阪神戦(東京ドーム)に0―5で敗れたが、2勝1敗で開幕カード勝ち越しに成功。この日の試合で8回に失点こそ喫したものの、開幕からの連続イニング無失点記録を「25」まで伸ばし、セ・リーグ記録更新&日本記録タイとした。
投手戦の展開となった。先発の高橋礼が6回1安打無失点とゲームメークするも、相手先発の才木の前に打線は点を奪えない。両チーム無得点で迎えた8回に3番手・中川が森下に痛恨の先制3ランを被弾すると、9回には5番手・松井も2点を奪われ黒星を喫した。
これには阿部監督も「完敗でございます」と白旗。好投が報われなかった高橋礼には「最高の投球をしてくれた。『これがセ・リーグなんだ、申し訳ない』と言ったんだけど、『次頑張ります』って言ってくれた」と力投をたたえた。
それでも、近年の最重要課題であった投手陣が奮闘を続けていることは大きな収穫だ。開幕から2試合は強力な阪神打線を寄せつけない零封劇で、これは新監督としては球団史上初、チームとしても83年ぶりの快挙だった。
その要因にはうれしい2つの誤算があった。29、30日と連投したドラフト1位・西舘が新人のため当初は「休息を与えながら」の起用を想定。それでも開幕戦登板後のコンディションが想像以上に良好で「(西舘)本人に聞いたら『大丈夫です』と。張りも問題なかった」(杉内投手コーチ)と即日連投解禁が決断された。
さらに投手陣全体もオープン戦から好調をキープ。開幕3連戦では先発陣が6回以上を投げたことで救援陣の出番も少なく、杉内コーチは「まだ元気な投手がたくさんいる。早く開幕させてあげたいんですよね。間隔空け過ぎると感覚が分からなくなっちゃうので」とうれしい悲鳴を上げるほどだ。
昨季のリーグ王者相手に上々の戦いぶりを見せた阿部巨人。投手王国再建へも確かな手応えをつかんだようだ。












