ソフトバンクの新戦力アダム・ウォーカー外野手(32)がシーズンで大暴れする予感を漂わせている。

 オープン戦では出場16試合で5本塁打を放ち、堂々のホームランキングに輝いた。打率も2割5分、8打点をマークするなど結果を残し、新天地で開幕オーダーをしっかりつかみ取った。

 巨人からトレードで加入した「右の長距離砲」は、今春のハイパフォーマンスをこう自己分析する。「打席にどんどん立たせてもらって球数を見させてもらった。やっぱり打撃練習では得られないもの、ゲーム感覚みたいなものがある。タイミングやいろんなものがかみ合ってボールを強く叩けている」。その表情からは精神的余裕さえ、うかがえる。

 国内移籍だが、小久保監督は早々に「外国人はある程度、見ないといけない。ある程度は我慢します」と起用法に言及。春は言葉通りの〝大人扱い〟で見守り、シーズン開幕後も「我慢」を貫く。〝聖人〟と呼ばれる真面目な32歳。気の緩みどころか、将の発言を意気に感じて状態をグングン上げていった。

 守備に難があることで、出場機会を減らした巨人でのセ・リーグ時代。守りでチームに迷惑をかけまいとすればするほど悪循環に陥った。DH制のパ・リーグでは真面目さがアダになることもなく、得意の打撃に集中できる。ここまでは、そこを見越してトレードに打って出た鷹の狙い通りといえる。

 小久保監督がタイトル獲りを期待するほど〝大化け〟を見込んでいるウォーカー。どこまでも博多の水がよく合っているようだ。