全仏オープン(30日開幕、パリ)に臨む女子テニスの大坂なおみ(23=日清食品)が記者会見を拒否すると表明したことに、フランステニス連盟(FFT)のジル・モレットン会長が痛烈非難した。フランス紙「レキップ」が28日に報じた。

 大坂は26日に自身のツイッターで「アスリートの心の健康が無視されていると感じていた。自分を疑うような人の前に出たくない」と会見拒否を表明し「〝会見するか、さもなくば罰金だ〟という統括組織は、選手の心の健康を無視している」と、取材を義務化する制度への不満を訴えた。

 同紙は「テニスを傷つける」との見出しを付け、大坂の主張に対し、モレットン会長が「それは深い後悔です。驚異的な間違いだと思います」と不快感を示した上で「テニスにおいて強力なルールが(必要で)あることを示している。私の意見としては受け入れられません。ルールがあります。罰金や罰則についても規則は遵守すべきだ」とコメント。仮に罰金を支払えば、会見を拒否できるという考えを認めないようだ。

 さらに同会長は「私たちが一緒にテニスの推進を目指しています」とし「これは解決しなければいけない問題として心配しています。恐らく彼女にとって(記者会見やインタビューは)非常に障害なのでしょう」と語っていた。すでに多くの関係者が否定的な見解を示している中、大坂は全仏オープンで本当に会見をしないのだろうか。