卓球男子シングルス4回戦(28日)で、丹羽孝希(スヴェンソン)がディミトリ・オフチャロフ(ドイツ)に敗れた際、第3ゲームを0―11で落としたことが、中国で話題になっている。

 丹羽は4―11、11―7で迎えた第3ゲームを、1点も奪えずに落とした。このゲームに卓球が国技の中国が反応。新浪体育は「屈辱! 日本選手が0―11で敗れる。(オフチャロフが)武徳をわきまえていない」と報道した。

 卓球界では、相手を0点で試合を終わらせる「スコンク」はご法度な〝謎マナー〟があり、21点制度から11点制に変わっても継続。28日に女子シングルス準々決勝で石川佳純(全農)がユ・モンユ(シンガポール)に敗れた試合でも、同様のケースでユが1点を石川に譲っている。中国ではこの謎マナーが強く残っているようで、オフチャロフの行いが〝スポーツマンシップにかける〟と見られたようだ。

 しかし、混合ダブルスで水谷隼(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)組が許昕、劉詩雯組(中国)を下し、金メダルを獲得した後とあってネット上では「いいね!」「目標達成のためには必要なし」「(日本は)混合ダブルスで運気を全部使ったな」とオフチャロフ〝支持〟の声多し。今大会の卓球日中戦は大いに盛り上がりそうだ。