来年夏の東京五輪の水泳競技会場「東京アクアティクスセンター」(東京・江東区)の完成披露式典が24日、開催された。

 総工費約567億円の同会場は今年2月に完成。世界最高水準の水泳場と言われ、東京大会では競泳、飛び込み、アーティスティックスイミング(AS)の競技が行われる。

 式典の冒頭で東京都の小池百合子知事(68)は「水温維持に地中熱を活用するなど最先端エネルギーを積極的に導入して、環境にも配慮したセンターです。競技団体、都民の皆さんにご満足いただける施設ができたと確信しています」と話し、来年夏の東京大会について「コロナに勝ち、何より安全・安心な大会が開催されるよう、万全の準備を整えていく」と成功へ自信を深めた。

 また、特別応援団長として登場した元シンクロ界の女王こと大会組織委・小谷実可子スポーツディレクター(54)は、新施設を目のあたりにして「オーシャンブルーの立派なプール」と感激。さらに、東京大会へ向けて「歴史に残る特別な大会に向けてアスリートはもちろん、裏方の組織委も分刻みで頑張っています。気持ちを一つにして世界中が応援してくれる五輪・パラリンピックにできるよう頑張っていきたい」と決意を口にした。