体重無差別で女子柔道日本一を決める皇后盃全日本女子柔道選手権が27日、東京・講道館で行われ、初出場した東京五輪女子48キロ級代表補欠の角田夏実(28=了徳寺大職)は初戦で敗退となった。

 今大会唯一の最軽量級からの出場となった角田は2回戦から登場し、57キロ級代表補欠の玉置桃(26=三井住友海上)と対戦。皇后盃らしからぬ軽量級同士の戦いはスピード感にあふれ、一進一退の攻防が続いたが延長7分58秒、角田に3つ目の指導が宣告され反則負けとなった。

 試合後にはサバサバした表情で「軽量級の自分にとってあこがれだったので、こんなチャンスはないと思った」と大会に出場した理由を述べた。

 玉置との対戦については「そんなに大きくない選手だったので、もうちょっとできることがあった。もっと攻めていれば指導も取られなかったのかな。勝って大きな選手とやりたかった」と苦笑い。

 最後に「今年は思うように試合ができなかった。来年は切り換えて『2021年、頑張っていくぞ』という感じです」と笑顔で抱負を語った。