北京五輪フィギュアスケートペアで優勝した中国ペアに対し、ロシアメディアが〝疑惑の採点〟と糾弾。物議を醸している。

 ペアは地元・中国の隋文静・韓聡組が金メダルを獲得。ロシア・オリンピック委員会(ROC)のエフゲニア・タラソワ、ウジミール・モロゾフ組が銀メダルを獲得した。両ペアの差はわずか0・63点。4回転ツイストリフトを決めた中国ペアだが、ジャンプでミスがあったこともあり、ロシアメディアがかみついたのだ。「チャンピオナット」は、ジャッジスコアを分析。「中国人審判はタラソワ、モロゾフペアより中国ペアに5点も多く得点をつけた」と、自国ジャッジによる〝自国ひいき〟と報道した。

 中国「新浪体育」によると試合後の記者会見でも、ロシア人記者が韓に対し「自国のオリンピックで金メダルを獲得するためにジャッジが役に立ったか」と、強烈な質問を飛ばした。

 これについて韓は「『直球』の質問をされましたね。フィギュアスケートは、ジャッジによって判断されるスポーツです。どのペアも氷の上で非常に難しい要素に挑戦しているので、ジャッジを信頼しています。今日の成績は公正で偏りのないものだと思う。ご質問をいただき、ありがとうございます」などと回答。中国メディアから拍手喝采が沸き起こる〝中・ロ対立〟が起こっていた。

 疑惑の採点が大きな話題となった今大会。最後の最後まで話題に事欠かない。