あと一歩届かなかった。全日本大学駅伝(名古屋・熱田神宮~三重・伊勢神宮間、8区間106・8キロ)が1日に行われ、2年ぶり3度目の優勝を目指した青山学院大は4位に終わった。

 序盤は苦しい戦いを強いられた。1区で10位と出遅れると、2区では14位に転落。王者奪還へ暗雲が垂れ込めていたが、3区の中村唯翔(2年)が8人抜きの快走で6位に押し上げ、悪い流れを一変させた。

 5区では、昨年の全国高校駅伝1区(10キロ)で区間賞を獲得した佐藤一世(1年)が国学院大出身の青木祐人(23=トヨタ自動車)が持っていた区間記録(2019年、36分6秒)を19秒更新する35分47秒の走りで区間新記録をマークし、2位に浮上。6区で一旦6位にまで順位を落とすも、7区を任された主将・神林勇太(4年)が「キャプテンとしての走りをしたいと思っていた」と5人抜きの快走でついにトップに躍り出た。

 しかし、最終8区の9キロ付近で青山学院大の吉田圭太(4年)が東海大の名取燎太(4年)、駒沢大の田沢廉(2年)に並ばれると、11キロ付近で2人にリードを許す苦しい展開。さらに、明治大の鈴木聖人(3年)にも追い抜かれ、万事休す。悔しさの残る一戦となった。