【東京五輪】卓球初の「金」立役者は小倉智昭氏? 舞台裏で活躍した人、足引っ張った人を大公開

2021年08月11日 05時15分

精力的に五輪取材をしていた小倉智昭氏
精力的に五輪取材をしていた小倉智昭氏

 新型コロナウイルス禍で史上初の1年延期となった東京五輪はメダルラッシュとともに閉幕した。日本は史上最多27個の金メダルを獲得する一方で、開幕前に予想されていた主役が相次いで脱落。代わりにニューヒーロー&ヒロインが誕生した。本紙取材班の座談会後編では、1回戦敗退選手による金メダル級の活躍や五輪史に残る?〝負のレガシー〟など、東京五輪の「裏の総集編」を一挙大公開――。


【五輪担当記者・座談会(後編)】

 記者A 今回はテニスの大坂なおみ、バドミントンの桃田賢斗など金メダル候補が次々と脱落した。代わりに思わぬ主役が現れたね。

 記者B 僕の中ではフェンシング男子エペ団体が圧巻だった。急きょ会場の幕張メッセに行きましたけど、現場はお祭り騒ぎ。フジテレビが同競技で初の地上波中継をして、日本協会関係者は注目度アップに大喜びでしたよ。

 記者C 同じ時間帯に柔道会場の日本武道館にいましたが、トレンド入りした「エペジーーン」(エペ陣の愛称)はこちらでもホットな話題でしたね。

 B 協会関係者は優勝直後に「明日は新聞の1面かな?」と気にする人もいて、とても競技愛にあふれていましたね。

 C 日本卓球史上初の金メダルを獲得した混合ダブルスの水谷隼と伊藤美誠はキャスターの小倉智昭氏に感謝しないといけません。

 

 A どういうこと?

 C 実は準々決勝で敗退寸前に追い込まれた時に小倉氏は「絶対に逆転するよ」とスタッフに明言していたそうです。それが現実になって一部で小倉氏の〝予言〟が話題になった。それで、小倉氏は決勝に向かう2人に「優勝しますよ」と伝えたんです。言葉の力ってバカにできませんね。

 カメラマンD 写真を撮る立場としては、レスリングの乙黒圭祐が主役だったよ。

 A えっ?! 金メダルは弟の乙黒拓斗。兄の圭祐は1回戦敗退ですよ。

 D いや、その圭祐に助けられたんだよ。金メダルを取った弟の拓斗は写真撮影で全く笑わない。空気を読んだ兄はスッと手を伸ばして弟のほっぺたをつねったんだ。そしたら一気に表情が砕けて笑顔。おかげで最高の写真が撮れたよ。

 C さすがお兄さん。

 D その後もボランティアが拓斗と写真を撮りたがっていると、自らカメラマン役を買って出て場を盛り上げた。あの気遣いは〝金メダル級〟だった。

 B そういえば今大会はカメラマンも大変でしたね。選手は常にマスクだから。

 D 表彰式では30秒だけマスクを外していいルールができたけど、コロナ禍だから「メダルかじってください」って要求もできない。

 A それなのに、名古屋の河村たかし市長が他人の金メダルに勝手にかみつくとはね。

 D あの人のせいで90年代から始まった「メダルかじり文化」は終わった。今後、カメラマンは絶対に要求できないから。完全に〝負のレガシー〟だよ。

 B 文化といえば、日本の「OJIGI」を世界に広めたボクシング金メダルの入江聖奈の礼儀正しさは素晴らしかったです。

 A 試合中のお辞儀が海外メディアに絶賛されたことは本紙で報じたけど、実は会見中にも彼女の人柄がにじみ出た〝口癖〟が話題になった。

 C それ何ですか?

 A ビックリすると思うけど、質問に対する全ての回答の最後に必ず「以上です」って付け加えるんだ。ホントに全部。同時通訳もやりやすく、間延びしないから会見もスムーズ。何より元気よく「以上です!」って言うから雰囲気も明るくなるんだ。

 B 大会後はテレビ番組などで引っ張りダコでしょうね。

 A 日本ボクシング連盟によると、すでに取材が殺到しているらしい。海外メディアからのオファーもありそうだね。

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