ご近所迷惑なハプバーだった!! 東東京エリア最大のハプニングバー「Dark Night(ダークナイト)」(台東区上野)が警視庁の摘発を受けた。1年で3億円以上を売り上げたが、目立ち過ぎて「そろそろ、しょっぴかれる」と、もっぱらの噂だった。それもそのはず。本来は“秘密の場所”なのに、店の前には「お盛んな好き者たち」が行列を作って、周囲の住人を困らせていたというから驚きだ。

 警視庁保安課は18日までに、公然わいせつほう助の疑いで同店の経営者(34)と従業員の20代男女2人を逮捕した。摘発の様子を目撃した人は「昼の3時ごろだったな。店の前の一方通行の道路にズラッと警察の車が並んでさ。次々と客をしょっぴいていったよ。裸に上着だけ着た女もいた」と興奮気味に話す。

 JR御徒町駅から徒歩数分、薄暗いビルの地下に続く約20段の階段を下りると、店のドアが現れる。「1階に真っ白い看板はあるけど、店の名前は書いてない。夜になると光るんだ」(近隣の飲食店経営者)

 通りすがりなら、白く光る無地の看板を見てもハプバーとは思わないだろう。ホームページ掲載の連絡先に電話して、店の場所を教えてもらう仕組みだった。ビルには裏口もなく、客と従業員に逃げ道はなかった。

「警察はお縄にしやすかっただろうね」(同)

 この店は東東京エリアでは最大級に盛り上がっていた。約50平方メートルの店内で昼夜を問わず、老若男女のエロ行為が繰り広げられていたのだ。

「夜より昼間にセックスする人が多かったみたいだよ」(風俗業界関係者)

 摘発時も約50人の客がおり、うち9人が性行為の最中だった。

 保安課は昨年5月、上野のハプバー「KUNKUN」も摘発したが、本丸は「ダークナイト」だった。前者は2年で3億円を超える売り上げを出した人気店だが、ダークは4年で約14億円を売り上げたというからレベルが違う。

「『警視庁が一番(摘発を)やりたいハプバー』『上野で一番のハプバー』として有名だった。毎日のように何かしらのイベントが開催されていて、客足が途切れることはない。朝方になると、何に使ったか分からないオシボリが店の前に山積みされていた。昼には酒も大量に届けられる。相当繁盛していた」(近所に住む男性)

 平日休日問わず大盛況だったが、特に土曜は「順番待ちの行列が出ていた。扉前の階段と地上でも20メートルくらいの列が続いていて異様だった」(前出の男性)という。

 客層は20代から60代ぐらいまでと幅広い。

「若い女性が2人で入ったり、中年のカップルも。目を見張るような美人もいれば、おとなしそうな普通の女性まで利用していて、人間って分からないなと思う。見た目は明らかに10代の女の子もいた」(前出の風俗関係者)

 ハプバーは本来、ひっそりと愛好者たちが楽しむ場だったはずだが、行列ができるほど目立ちすぎた“弊害”があった。

「店に入るのを待ちきれずに女性のスカートに手を突っ込むオッサンや、店の中で満足しきれなかった男女が路地の暗がりでペッティングをしているのはよく見た」(同)

 まさに、ご近所迷惑この上ない。周囲の風紀を乱しまくっていれば、警察に目をつけられるのも当然。この関係者は「ダークはサクラがいない“良店”として知られていた。稼ぎ過ぎていたとはいえ、趣味の世界を荒らす権利が警察にあるのか」と語る。

 なお、単独女性は無料で利用できた。「男はヤリたいから、店内では『キレイですね』だの『すてきなオッパイ』だの、褒めちぎってくる。性欲を満たせる上にチヤホヤされるので、女性はハマりやすい」(同)という。