大荒れ必至か――。欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝(28日=日本時間29日、フランス・パリ)でレアル・マドリード(スペイン)と対戦するリバプール(イングランド)のサポーターが大暴れしかねないと懸念されている。
フランスメディア「RMCスポーツ」によると、欧州サッカー連盟(UEFA)とフランス警察当局、さらに関連する自治体はCL決勝の警備体制について協議したが、不安視されているのはリバプールの熱狂的なサポーターという。「パリでは6万人以上のリバプールサポーターが見込まれている。UEFAはCL決勝でリバプールに2万2000枚のチケットを割り当てた。だがチケットなしのファンをパリの町で見かけるだろう(4万人と推定される)」
警察当局は試合に向けて「重大な恐怖を生み出す」というリバプールの一部サポーターの暴徒化を防ぐために、パリ市内にファンゾーンを設置することを決定。巨大スクリーンで試合を観戦できるようにし、安全確保に努める予定だ。当日は市内に警察官約3000人を配置する。当局は「すべてのサポーターを強制的にファンゾーンへ参加させることはできません。最大限の警戒が必要です」と語っている。
また、決勝当日は地下鉄のストライキが予告されている。「ストライキが発生した場合、すぐに混乱する可能性がある」と指摘。交通網の乱れがスタジアムに向かう一部過激なファンらに大きな影響を与える可能性があるとし、各関係機関は懸念を強めている。