フランス1部パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマール(29)が、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦で4強入りを決めた後の発言が波紋を広げている。

 まず取りざたされたのは、相手のドイツ代表MFヨシュア・キミッヒに対して挑発的ともとられる目の前で勝利の雄たけびを上げたこと。キミッヒがこの試合前にチームの準決勝進出を確信するような発言を行っており、わざと行動したとみられていたネイマールだが、試合後に「TNTスポーツ・ブラジル」に「挑発のつもりはなかった。バイエルンの方が強くて準決勝へ進むと言っていたキミッヒの前でそうする形になったのは運命が望んだことだ」と説明した。

 ただ、それで一件落着とはいかず、同メディアに発言したその後のコメントが、女性蔑視だと指摘されている。ネイマールは相手にポゼッション率で上回られたことについて「ボールを保持できても一晩中、女の子のために歌っていても、5分後に男が来て刺されたら、結局、女の子は去っていってしまう」と答えていた。ジョーク交じりでポゼッションだけでは意味がないとバイエルンを皮肉ったわけだが、女性を例えに出したため、SNSを中心に非難を浴びているのだ。

 スペイン紙「スポルト」では「ネイマール CL勝利後のコメントに非難殺到。女性蔑視か」との見出しが躍るほど。もちろん本人に女性蔑視の意図はなかったのかもしれないが、一つのコメントがすぐさま世界中に拡散する現在、うかつな発言は避けた方がよさそうだ。