4年ぶりにアジアの舞台に立つFC東京が好発進だ。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグ初戦が11日に行われ、FC東京が蔚山現代(韓国)に敵地で1―1と引き分けた。

 ブラジルトリオがさっそく躍動した。0―0で迎えた後半19分、左サイドからMFレアンドロ(26)がゴール前へ絶妙なスルーパスを送る。これを受けたFWディエゴ・オリベイラ(29)が相手GKの動きを読み切って左足で決め、待望の先制点をもたらした。

 オリベイラは昨季終盤に負った右ヒザのけがが長引き、1月28日のACLプレーオフのセレス・ネグロス(フィリピン)戦を欠場したが、本選の開幕には間に合った。この日は新加入のレアンドロ、MFアダイウトン(29)と攻撃陣で強力トリオを形成。迫力ある連係で相手のゴールに何度も迫った。オリベイラは、まだ復調途上であることに加え、新加入2人との連係にも慣れない中で高い攻撃力を見せ、今後に期待を抱かせる内容だった。

 ただ先制したまではよかったが、終盤の37分に相手の左サイドからのFKでゴール前に上がったボールが、アダイウトンの頭に当たってオウンゴール。痛恨の形で同点を許してしまった。

 それでも、同組の中で最強のライバルと目される蔚山現代とのアウェー戦でゴールを奪って勝ち点1を死守したのは合格点。4年ぶりのACLでクラブ初のアジア制覇へ向けて上々の船出と言えそうだ。