J1最下位で降格危機に直面している神戸の三木谷浩史会長が23日、クラブに足を運んで猛ゲキを飛ばし、示唆していた辞任を撤回して続投宣言を行った。

 神戸はJ1で唯一勝ち点が1ケタの7と大きく出遅れており、降格の危機が高まっている。そんな中、三木谷会長は21日に自身のSNSで「いつでも身を引き辞めます」と辞任を示唆していた。 

 しかし、23日になって自身のツイッターに、神戸のクラブハウスを訪問して選手たちにゲキを飛ばした様子の動画を投稿。「1分間だけ自分のサッカー人生を思い出してください」と呼びかけ「『次の試合がある』ということではなく、『次の一戦に全てをかける』という思いでやってほしい」と訴えかけた。

 さらに「このままやり続けるというのも格好悪いのだけれど、格好悪くてもいいと思い、戻ってくることにしました」と自身の進退についても言及。示唆していた辞任を撤回し、会長として陣頭指揮を執り続けることを明言した。

「みんな一生懸命やっていることを分かっているので、こんなことを言うのは申し訳ないと思っているが、一層の覚悟を持って挑んでいただきたい。1センチ、10センチ、1歩を。その気迫の差だと思うんですよ、正直に言って。覚悟と気迫を持って頑張りましょう!」と熱い思いをぶつけた。

 総帥の熱弁で神戸がよみがえるか。まずは次戦の25日の磐田戦(ノエスタ)で真価が問われる。