Jリーグは24日、8月に一部報道で発覚した永井秀樹前監督のパワーハラスメントによる東京Vへの処分を発表した。

 Jリーグがクラブから受けたコンプライアンス委員会報告書によると、同監督が選手やスタッフに対して「サッカーの指導に不必要に攻撃的な言葉や暴言」「不適切な指導や不適切な取り扱い」「人格等を否定する言葉や暴言」があり、パワハラが認定された。

 そのためJリーグは、クラブ取締役、管理職者らに直接の事情聴取を行い、事実関係を確認。さらに裁定委員会への諮問及び答申を経て、クラブ側の管理監督義務違反を認め、Jリーグの社会的信用を損なったとし、「けん責および罰金100万円」の処分を科した。

 2019年には湘南の曺貴裁監督(現・京都監督)のパワハラ問題もあり、Jリーグの村井満チェアマンはこの日のオンライン会見で「Jリーグとしてはハラスメント行為は撲滅していく、絶対に許さない、今後も行わないことを訴えてきたが、こういったことが繰り返されてしまった」と厳しい表情で語った。