J1横浜FCのカズことFW三浦知良が26日に54歳の誕生日を迎え、今季の活躍を誓った。

 プロ36年目のシーズンは、芸能界の超大物になりきってスタートだ。

 オンラインで行われたバースデーイベントでは、事前に撮影したサザンオールスターズの桑田佳祐のモノマネを披露。自身と同じ誕生日というつながりから「ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデーディア、ケイスケクワタ、アンド…カズ~」と熱唱。「まったく練習していない」と言いつつも完成度の高い歌声でエンターテイナーぶりを発揮した。

 そして、もう一人。普段から大好きで全作観賞したという「男はつらいよ」シリーズの主人公である渥美清が演じる寅さんに憧れを抱いているカズ。「この前(映画の舞台である)葛飾に行った。寅さんみたいにスーツケースを持って、帽子もかぶって。地元の人に『寅さんかと思ったらカズさんじゃないですか』と言われてすごくうれしかった。帝釈天、江戸川、矢切の渡しも行って、船にも乗って感動した」と開幕前に寅さんに扮して“小旅行”したという。

 稀代のエンターテイナーたちになりきり、今度は自らがJ1の舞台でファンやサポーターに夢を届ける。「明るい元気を与えられたらいい。良いニュースを届けられたら」。まずは1994年にMFジーコ(鹿島)がマークした41歳3か月12日のJ1最年長得点記録の更新で日本中を沸かせ、さらなる進化を見せていく覚悟だ。