日本サッカー協会の元会長で日本トップリーグ連携機構会長の川淵三郎氏(84)は13日にアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝で蔚山(韓国)に1―2で敗れたJ1神戸がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による不可解な判定を受けたことに大激怒した。

 14日に自身のツイッターを更新したご意見番の川淵氏は「怒りが収まらない。でも自分のルール解釈に間違いがあるかもと黛審判委員長に聞いてみた。この件会長からも指示があったとのこと。得点につながる一連のプレーの中で問題があればVARの対象にはなる。が今回は接触プレーを問題と提起したVAR担当とそれを簡単に認めた審判に問題ありと聞いて納得」と書き込んだ。

 同戦では1―0で迎えた後半30分にFW佐々木大樹(21)が待望の追加点を奪ったものの、VARによる判定で味方が直前にボールを奪ったプレーにファウルがあったとしてノーゴール。36分にゴールを許した際には、副審がオフサイドと判断するも、主審はVARで得点を認めるなど、神戸にとっては不利な判定があった。

 川淵氏は最初の投稿で「ヴィッセル神戸の2点目のVARによる得点の取り消しは大きな疑問が残る。あそこまで遡って適用されるのかという事。しかもVARでファールと認定したプレーはその時審判が問題なしと見てプレーを続行させている。それをファールと問題提起したVAR担当、そしてそれを否定せず認めた審判に大きな問題がある」(原文ママ)と指摘していた。

 J1神戸の三木谷浩史会長(55)も13日に自身のツイッターで「正直、ジャッジには疑問が残りますが、本当に最後まで、よく戦いました」とつぶやいた上でアジアサッカー連盟(AFC)に意見書を出す考えを示唆していた。