Jリーグの不祥事続発が波紋を広げている。

 J1FC東京の長谷川健太監督(55)が27日にオンラインで取材に応じ、Jリーグで相次ぐ不祥事に言及。「他クラブのことだが、Jリーガーの規律ある行動がそがれ、少し恥ずかしい事柄が続いているので、そういうことも含めてしっかりとみんなでサッカーに取り組んでいこうという話はしている」と選手に向けて異例の呼びかけを行ったことを明かした。

 Jリーグでは9月17日にJ2新潟のFWファビオ(23)が酒気帯び運転で検挙され、同乗していたFWペドロ・マンジー(32)と共に契約解除、20日にはJ1仙台のMF道渕諒平(26)が知人女性への暴行による逮捕が発覚した影響で契約解除となった。26日には、J1G大阪のFWアデミウソン(26)が酒気帯び運転などの疑いで大阪府警から任意捜査を受けたことが判明。短期間で刑事事件が頻発するという事態にJリーグの村井満チェアマン(61)が「我々が地域の皆さまに迷惑をかけるような存在だとしたら、それは地域における我々の存在意義を失うことにつながります」と緊急声明を出して危機感をあらわにした。

 FC東京で不祥事があったわけではないが、長谷川監督はリーグ全体の問題と捉えて問題意識を共有したようだ。