力の差を痛感した一戦だった。J1広島は13日にアウェーで川崎と対戦し、1―5で大敗。城福浩監督(59)は「想定していなかった」と唇をかんだ。

 前半は互角の内容だった。同14分に先制を許すも、MF浅野雄也(23)が「前半の半分くらいは広島のいい部分が出せていた」と、2連勝中のチームらしいアグレッシブさを見せていた。しかし、後半は完全に川崎ペース。同2分に追加点を奪われると、同5分、同6分にも立て続けに失点。さらに、同43分にはPKを決められた。

 試合後、指揮官は思わず「5点取られて負けたのは悔しい。自分たちの現在地を受け止めないといけない試合だった」と顔をしかめた。ただ、チームは最後まで必死に戦い抜き、同45分には浅野のゴールで1点を返した。「しっかりと諦めずに、ゲームを捨てずにボールを拾えた。その姿勢がこのチームのよさだと思う。そういうメンタリティーが広島のよさなので、大事にしたい。今日出た反省を次に生かしたい」と気持ちを切り替えた。