J首都圏クラブ関係者”集団疎開”も

2020年04月04日 16時40分

 公式戦の再開日程が白紙となったJリーグでいよいよ“集団疎開”が始まる。

 Jリーグは日本野球機構(NPB)と合同で設立した新型コロナウイルス対策連絡会議(3日)で専門家らの提言を受けて緊急実行委員会を開催。これまでJ3は25日、J2は5月2日、J1は同9日の再開を目指してきたが、村井満チェアマン(60)は「少なくとも1か月以上の間隔を空けて検討していくことで合意した。J1は(再開が)6月になる可能性もある」と示唆。さらに「相手が新型コロナウイルスなので、我々の願い通り終息するか分からない。先のことは専門家でさえ見通しがつかない」と苦悩をにじませた。

 少なくとも2か月以上にわたる長期間の中断が決定し、Jリーグと各クラブは様々な対応に迫られる。これまで「現行通り」としてきたルヴァンカップも大会形式の変更が検討される見込み。また、異国で不安な日々を過ごす外国人選手のフォローも重要だ。浦和の大槻毅監督(47)は「選手のほうから疑問があればしっかり話し合うようにしている」と助っ人の精神的ケアにも気を配っているという。

 そして、感染者数が急増し、3日までに合計773人となった東京都をはじめ、首都圏に本拠地を構えるJクラブの関係者からは「実家とか親戚が比較的感染の少ない地域の場合は『家族を一時的に避難させようか』と話す選手もいる。この期間も含めて誰も経験したことがない状況なのでいろいろな考え方がある」との声も出ている。

 もはや日本でも安全と呼べるエリアは皆無に等しいが、家族の安全を守るため、人の往来が少ない地方などに一時避難する動きが出てきているのだ。まさに戦時下のような様相だが、まずは“脱東京”で非常事態に立ち向かう。