米WWEで名門一族の〝超サラブレッド〟が頭角を現してきている。

 配信されたWWE・NXTではインペリアルとクリード兄弟が大乱闘。インペリアルのリーダーのグンターはクリード兄弟のマネジャー、マルコム・ビベンズを襲ったが、ここにソロ・シコアが登場。グンターのチョップをかわし、強烈なスーパーキックを見舞って元WWE・UK王者をKOした。ソロは観衆の「ソロ! ソロ!」のチャントを浴びて、存在感を示した。

 サモア系のこの「ソロ・シコア」なる男、ユニバース(WWEファン)の期待に違わぬ〝超逸材〟だ。米メディアによれば、父親がWWE殿堂者で日本のリングでも活躍したリキシ、双子の兄が現スマックダウンタッグ王者ウーソズ(ジミー&ジェイ)で、父がワイルド・サモアンズ(シカ・アノアイ)の現ユニバーサル王者ローマン・レインズはいとこにあたる。一族にはあの「ザ・ロック」ことハリウッドスターのドウェイン・ジョンソンもいるという、プロレス界の名門「アノアイファミリー」の一員なのだ。
 
 ソロは昨年10月にNXTでデビューすると、「ストリート・チャンピオン」と称し、兄同様の突貫ファイトで無敗の快進撃を続けている。来週のNXT配信大会では、遺恨のできた強敵グンターと一騎打ちが決定。ソロは自身のツイッターに「来週、ストリート・チャンピオンがどんなものか見せてやるぜ」と気合入りまくりのコメントを記しており、鼻息が荒い。

 腕っぷしの強さには定評のあるサモア系レスラーの期待の星。兄やいとこに追いつく日は、そう遠くないかもしれない。