【カリフォルニア州ロサンゼルス17日(日本時間18日)発】WWEのロウ大会が行われ、PPV大会「ストンピング・グラウンズ(SG)」(23日、ワシントン州タコマ)に向け、WWEユニバーサル王者のセス・ロリンズ(33)が“テロリスト”に変貌を遂げた。

 この数週間ですっかり「イスの殺りく者」と化したロリンズは、「SG」で悪の保安官バロン・コービン(34)の挑戦を受ける。冒頭ではコービン一派のアライアス(31)がレフェリー姿でステージに登場。「コービンから日曜日にレフェリーをするよう頼まれた」と話し始めた。するとここでロリンズが背後からイス襲撃。問答無用でKOすると無言で引き揚げた。

 波乱は続く。コービンは先週大会で配下に収まった嫌われ者コンビ(ケビン・オーエンズ、サミ・ゼイン)のコーナーにゲストとして招かれた。先週はサブレフェリーを務めながら、自軍の足を引っ張ったゼインは「SG」でのレフェリーを丁重に辞退。するとコービンは「俺が新たにレフェリーを選んだから大丈夫だ」と筋肉青年EC3(36)を呼び入れる。

 しかしステージに立ったEC3を、またもや猛スピードでロリンズが背後からイス襲撃。EC3は完全失神してしまった。謀略が裏目続きのコービンは顔面蒼白だ。

 ロリンズが去ると、今度はニュー・デイ(ND=ビッグE、コフィ・キングストン、エグザビアー・ウッズ)が登場。WWE王者のコフィは「SG」でオーエンズと金網マッチで防衛戦を行うが「レフェリーはこの男にしないか?」と、意識がないEC3を無理やり引きずり起こす。さらにコフィは腹話術を使い「ハイ。私がレフェリーやらせていただきます」と勝手に決めてしまった。自軍の策略を逆手に取られたオーエンズには、屈辱以外の何物でもない。

 6人はそのままタッグ戦に突入すると、案の定オーエンズが裏切ってコービンにスーパーキック一撃。最後はコフィがトラブル・イン・パラダイス(頭部への回転ハイキック)一撃でコービンをフォールした。

 懲りない悪の保安官はヨレヨレでバックステージに戻ると、エリック・ヤング(39)にレフェリーを依頼するが、完全にスイッチが入ったロリンズはエリックまでイスでKOしてしまう。しかもインタビュー中のコービンを背中から襲撃するなど、もう手がつけられない。

 メインでもイスを手に悪の“ニュー”ダニエル・ブライアン(38)と激突するも、ローワン(39)の介入で無効試合に。ここにNDやオーエンズら王座戦を控えた10選手が飛び込んできて大乱闘が始まるが、全員を排除した後に再試合となり、ストンプ(後頭部への踏みつけ)一撃で勝利を決めた。

 しかし試合後は逆にコービンがイスで襲撃。最後はエンド・オブ・デイズ(スイング式顔面砕き)でKOされてしまった。決戦直前で完全に危険モードに突入しながら、最後は詰めを欠いたロリンズ。怒りを胸に、本番ではイスを手にコービンに完全制裁を加えそうだ。

 一方、ドリュー・マッキンタイア(34)と遺恨決着戦を行うエースの“大型犬”ローマン・レインズ(34)はリングインしたものの、マッキンタイアは現れず、悪のコミッショナー、シェーン・マクマホン(49)とVIPルームからタイタントロン(大型ビジョン)を通じて、高飛車に挑発を繰り返した。

 怒ったレインズは猛スピードでVIPルームに突撃。シャンパングラスを手にくつろいでいた2人を襲い、マッキンタイアにはスーパーマンパンチから、豪華な食事が並ぶテーブル上へパワーボム。シェーンは慌てて室外に逃げてリング上へと避難するも、大型犬が狙った獲物を逃すはずもない。スーパーマンパンチからスピアーを決め、シェーンを完全KOした。

 盟友同士だったロリンズとレインズが、完全に“テロリスト”に変貌した最後の前哨戦。6日後のPPV大会ははさらに大荒れの展開となりそうだ。

「ストンピング・グラウンズ」は日本時間24日、WWEネットワークでライブ配信(日本語実況あり)される。