女子プロレス「スターダム」のひめか(25)が最愛の父の死を乗り越え、祭典「5★STAR GP」(30日、大田区で開幕)での優勝とワールド王座再挑戦を狙う。

 3年連続3度目の祭典出場となる今年はレッドスターズにエントリー。「もちろん優勝しか見えてないけど、ケガをせずに走り終えることも今回の目標かな」と意欲を見せた。

 優勝の先には、ワールド王座再挑戦を見据えている。4月の大田区大会ではワールド王者の朱里に敗れ、戴冠ならず。歴代の「5★STAR GP」覇者はタイトル挑戦につなげており「優勝したら誰もが文句を言えない挑戦者だからね。シングルにはあまり挑戦してこなかったけど、赤いベルトには執念深く絡んでいくつもり」と力を込めた。

 絶対に負けられない理由がある。ひめかは15日に自身のツイッターで、最愛の父が4日に倒れ、11日に死去したことを公表した。倒れてからは脳死状態だったと言い「9日の立川大会の時が一番精神的につらかった。受け入れたくないし、いつ病院から連絡がくるか分からなかったから」と振り返る。父を亡くした悲しみは計り知れないが「今は受け入れるしかないし、私が前を向かないと父も心配しちゃうと思うから切り替えられてます!」と自らを鼓舞した。

 天国の父に元気な姿を見せるため、〝ジャンボ・プリンセス〟がタイトルゲットへまい進する。