女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持する朱里(33)が、K―1のエース・武尊(30)に越境エールだ。

 28日の大田区大会では「プロミネンス」の世羅りさ(30)を完全決着ルールで退けV5に成功。試合後には極悪軍団「大江戸隊」の渡辺桃(22)から挑戦表明を受けた。

 激闘から一夜明けた朱里は「QQ(クイーンズ・クエスト)にいた時より大江戸隊の桃の方がはじけていて魅力的に感じていた。試合をしたいと思っていたのでうれしいですね。本当は1対1でやりたいけど、スパナを持ってきたり介入したりが大江戸隊の渡辺桃だっていうなら受けて立ってやるつもり」と語った。

 夏の到来を前に、王者のモチベーションは高まっている。SNSでお互いにフォローする武尊の練習風景を目にするたびに大きな刺激を受けているという。朱里は2012年1月~15年9月まで立ち技格闘技「Krush」に参戦し女子王座を獲得。同時期のKrushでフェザー級王者として活躍したのが武尊だった。

「あのころからすごいなと思っていました。勝手なイメージですけど、まっすぐで熱い人。選手として武尊さんに負けないように輝きたい」

 6月19日のメガイベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)では、武尊vs那須川天心のドリームマッチが実現する。朱里もかねて楽しみにしていた一戦で「やっぱり武尊さんに勝ってほしいです。ファン目線になってしまうのですが、武尊さんはガンガンいって那須川さんが合わせてくるのかなとか考えちゃいます」と期待をかけた。

「プロレスでもああいうビッグマッチをやりたい。そのためにも赤い王者として盛り上げていきます」と誓いを新たにした〝モノが違う女〟が団体のさらなる飛躍を狙う。