女子プロレス「スターダム」29日の東京・両国国技館大会で首の負傷から復帰する〝お騒がせ女〟ことジュリア(27)。5回にわたりお届けするインタビュー第2回は、欠場中のスターダムマットについて語る。東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」女子プロレス大賞受賞者のジュリアは、本年度の同賞に輝いたワールド王者・林下詩美(23)について何を思うのか。

【スターダム・ジュリア お騒がせ女の帰還(2)】

 ――ジュリア選手のいない期間のスターダムマットは

 ジュリア うまくまとまってるかな。でも、大して面白くない。トゲも毒もない。「生え抜きがふがいない」って言って帰ってきた葉月にしても、別に他の生え抜きと変わったことするわけでもない。なんか軽い感じっつうのかな。もちろん、お客さんの中にはそれが好きな人もいる。ただ仲良しなだけなら、物足りないと感じる人は多いと思う。引っかき回す人がいないというか、皆自分が嫌われないように、きれいごとを言うことに必死になってるような感じでさ。

 ――具体的には

 ジュリア (11月3日川崎大会のワールド王座戦で激突した)詩美と葉月は、いい試合をしたね。ただ、試合前から伝わってくるものはあまりなかった。(葉月から)スターダムに嫌み言って辞めて、認めてないっすよ的な。スターダムは流れが早い。普通にやったんじゃ印象になんか残らない。私は4か月休んだんだけど、本当に印象に残ったのは白川未奈がサイコパスキャラになった中野たむとの試合かな。

 ――11月27日代々木大会のワンダー王座戦だ

 ジュリア あの白川は突っ込みどころ満載で面白かった。試合はもっとうまくできたと思うけど、プロレスはうまい下手だけではないよな。必死さが伝わってとにかく印象的だった。そういう意味では成功だと思った。スターライト・キッドも勢いづいてギャーギャー話題を振りまいているよね。まあ、自分がプラスになることばっか考えてて、相手からしたら面倒くせえだけだと思うけど(笑い)。

 ――大江戸隊入りし〝黒いキッド〟になってからより注目を集めている

 ジュリア 引っかき回す選手はジュリアがいない今ならキッドしかいないんじゃない? こんな時代だから、引っかき回せば不快に思う人もいて、SNSで気色悪いことを言われたりもする。若いのに、そういうのに負けずよく頑張ってると思うよ。スターダムは選手もたくさんいるから、いろんなタイプの選手がいていいと思うんだけど、どんなに小さなことだとしても、お客さんを楽しませてやろう、満足させてやろうってどのくらい多くの選手が思ってるかだな。記者会見とか。

 ――記者会見ですか

 ジュリア せっかく記者さんがたくさん来てくれ、ユーチューブで生配信もしているのに、何人の人がしっかり発言して思いを伝えようと思っているのか。自分たちだけの力で人が集まってると思うなら2年後には元の状態に戻ってるかもしれない。たくさんの人に見てもらってるからこそ、それに見合った面白さを必死でつくり出さなきゃ何にもならない。甘ったれてるヤツも中にはいる。まあ私も見てて勉強になったよ。

 ――ワールド王者の詩美選手は

 ジュリア 取ったな、女子プロレス大賞。おめでとう。詩美は強いし、1年間赤いベルトを防衛して、ものすごい貫禄もついた。まさに試合で魅せるタイプの選手。あんなに若くて強いなんて、驚異だと思うよ。

 ――スターダム勢の同賞受賞は19年度の岩谷麻優選手から3年連続だ

 ジュリア ただ、団体最高峰のチャンピオンとして周りから注目されている間、発信すりゃ注目してもらえる機会がたくさんあるのに、しない選択を彼女自身がしてるように感じる。ベルトに守られてるって感じ。そうするとどんどん他に目がいっちゃう。ベルトは一生巻き続けられるものではない。ベルトが離れたらどうするの?って。スターダムには目立ちたくてたまらないヤツがたくさんいるから(笑い)。いつまでも発信せずに試合だけしてればいいなんてポジション続けられると思うなよって。