〝呪いのベルト〟を死守した。女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦(3日、神奈川・川崎市とどろきアリーナ)は、王者の中野たむがウナギ・サヤカを退け5度目の防衛に成功した。

 自身率いる「コズミック・エンジェルズ」の同門対決となった一戦。王者は力の差を見せつけることを誓って試合に臨む中、左右の蹴りのコンビネーションで相手をダウンさせ先制に成功。見下ろしながら踏みつけ、自身の優位をアピールした。

 だがウナギに場外戦に引きずり込まれる際、頭から落下。このダメージで動きに精彩を欠き、ギロチンドロップでたたみかけられ窮地に陥った。

 それでも渾身の原爆固めで動きを止め、最後はトワイライトドリーム(変型猛虎原爆固め)で粘る挑戦者を振り切った。

 試合後は、優しく抱擁して後輩の健闘をたたえ「人は挫折や苦しみ、悲しみで涙を流した分だけ強くなれる。ウナギはもっと悔しい思いをして、もっと強くなってまたこのベルトに挑戦してほしい」と語った。

 次期挑戦者には同門の白川未奈が名乗りを上げ、中野は「このベルトをスターダムの象徴にするべく命を燃やして戦っていく」と次なる戦いへ気持ちを引き締めた。