再会なるか。区切りの春に向け引退ロードをスタートさせるノアの〝プロレスリング・マスター〟こと武藤敬司(59)が新日本プロレスのエース、棚橋弘至(45)からの〝ラブコール〟に応えた。元付け人から対戦を熱望され、古巣に乗り込むことも辞さない前向きな言葉を口にする。7月16日のノア東京・日本武道館大会から始まる「武藤敬司ファイナルカウントダウンシリーズ」が熱くなってきた!


 武藤は12日の「サイバーファイトフェスティバル」で来春までの引退を表明。17日にその引退ロードの詳細第1弾が発表された。「武藤敬司ファイナルカウントダウンシリーズ」として行われる初戦の日本武道館大会では、ノアの〝超新星〟清宮海斗と4度目の一騎打ちが決定。その後は9月25日の愛知・ドルフィンズアリーナ大会、10月30日の東京・有明アリーナ大会に参戦する。

 来年1月22日の横浜アリーナ大会で〝化身〟グレート・ムタのラストマッチを挟み、最後は東京ドームクラスの大会場で引退試合を行う予定。武藤は「今のノアだったら、俺の最後に向かう花道を最高なものにしてくれると思う。俺はそのレールを最後まで突っ走っていきたい」と意気込む。

 そんな中、武藤に飛び込んだのが、棚橋からのラブコールだ。「お世話になった、インスピレーションをもらった恩返しは最後に何かしらしたい」と対戦を熱望され「最後に武藤敬司のマウントを取る」と〝介錯〟を予告された。

 これに武藤は「望むところだ…けど、今俺はノア所属で、ノアの敷いたレールの上を行きたいから。あとは会社と会社のことだな。ファンの人たちが望むかどうかをリサーチしてからじゃねえの? 俺はやりたいのはやまやまだけど。(両団体の)日程だってあるし〝大人の事情〟もいっぱいあるだろうし。あくまでも競合会社だからさ」と、言葉を選びつつ前向きな姿勢。リサーチなどせずともファン待望のカードなのは明らかだが、その辺は武藤流の〝照れ隠し〟にほかならない。

 ラブコールを送られたこと自体には「棚橋から言われて光栄だよ。押しも押されもせぬ新日本のトップだからね」と感謝。その上で「やるとなれば俺が新日本に乗り込んで…ってなるのか。向こうが来てくれるのか。来てくれるのが一番? いや、それは、どっちでも…」と実現に向けて必要なら、自ら古巣の新日マットに乗り込むこともやぶさかではないとした。

 引退を設定したことで心身ともに軽くなり体調が良くなったという〝天才〟は、この日発表されたカウントダウンの予定にさらに数試合を追加する意向も明かした。となると、引退までに2桁に迫る試合数をこなす可能性もあるが「結構、多いよね。でも、ゴールがないマラソンはきついけど、ゴールがあるから走り抜けられると思う。最後だもん。多くの人とやっていきたいじゃん」と笑顔を見せた。

 引退ロードで最後の師弟対決は実現するか。