【ノア】丸藤が鼓太郎に激勝 三沢さんの愛弟子2人が魂のぶつかり合い

2019年08月05日 00時00分

鈴木鼓太郎(左)にポールシフト式エメラルドフロウジョンを決める丸藤正道

 ノアは4日、東京・後楽園ホールで旗揚げ19周年記念大会を開催し、メインで創設者の故三沢光晴さん(享年46)の愛弟子同士となる丸藤正道(39)と鈴木鼓太郎(41)が、約17年半ぶりに一騎打ち。お互いの歴史をぶつけ合う死闘となり、丸藤がポールシフト式エメラルド弾で辛勝した。

 丸藤は全日本プロレスで1998年8月にデビュー。ノアは旗揚げから参加した。一方の鼓太郎はノア生え抜き第1号の1人として2001年12月にデビュー。丸藤の後に鼓太郎が三沢さんの付け人を務めており、お互いが認め合う“兄弟弟子”同士だった。最初で最後のシングル戦は02年3月。当時は丸藤がはるかに格上で、その後はヘビー級に転向したため、接点はなくなっていた。

 12年12月には鼓太郎がノアを退団。秋山準現全日本プロレス会長(49)と行動をともにして、翌年から全日本復帰を果たし、その後はフリーとして各団体に上がった。丸藤が「退団したときは永遠に再会しないと思っていた。というか永遠に話したくないと思っていた」と語っていたように、運命に導かれた形で両雄はリング上で再会を果たした。

 開始から鼓太郎が強烈なエルボーで攻める。一方の丸藤は重い逆水平チョップで反撃。鼓太郎の胸は早々と裂け、鮮血が胸ににじんだ。

 12分過ぎには丸藤がまさかの攻撃に出る。何とエプロンで鉄柱を蹴るや、場外への不知火を敢行したのだ。すぐさまリングに戻るとフロム・コーナー・トゥ・コーナー(対角コーナーへのミサイル弾)から再度の不知火へ。これは鼓太郎がカウント2・8で返した。

 深刻なダメージを負いつつも、鼓太郎はボディーへのエルボーでペースを奪い返し、デスサイズ(マウント式エルボー)から変型デスティニー弾、マスドライバー、タイガードライバーで一気に勝利をたぐり寄せた。

 ここで兄弟子の意地を見せた丸藤が、すぐさまお返しのタイガードライバーを見舞う。そのままアームバーに捕獲すると、スタンドに戻っても虎王やトラースキックを連打して、逆にKO寸前に追い込んだ。

 最後は師匠の魂が宿ったようなポールシフト式エメラルドフロウジョンが炸裂。お互いに再会マッチの感傷的なムードはみじんも見せなかった激闘を、丸藤が必殺の一撃で制した。

 試合後は兄弟弟子らしく健闘をたたえ合いガッチリと握手。丸藤は「思えば旗揚げからいる(正式所属の)メンバーは俺、小川(良成)さん、杉浦貴の3人だけになってしまいました。このリングを選んで今、戦ってくれている選手たち、そしてこのノアのリングを選んで見に来てくれているあなたたちに心から感謝します」と泣かせる言葉で記念大会を締めくくった。

 丸藤は「強かった。ほんの1ミリの差で勝てた。鼓太郎との戦いはこれで終わったわけじゃない。続くかどうかは分からないけど、今後もノアに上がり続けてほしい。今日は鼓太郎にありがとうと言いたい」と語り、新たな“名勝負数え歌”の始まりを確信した。