新日本プロレス29日大田区大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」Aブロック公式戦で、前年度覇者の高橋ヒロム(32)がクラーク・コナーズ(28)を下し5勝目を挙げた。

 ジュニアヘビー級離れしたコナーズのパワーに苦戦を強いられた。豪快なジャーマンを浴びたヒロムは、D(変型三角絞め)に捕らえてもコーナーへのパワーボムで叩きつけられてしまう。

 さらにスピアー、パワースラムと怒とうの猛攻にさらされたが、トロフィーキル(変型バスター)をDで切り返して形勢逆転に成功する。これを持ち上げられると旋回式のスタナーをさく裂させ、再度のDでギブアップを奪ってみせた。

「野生のサイ」と評したコナーズを退け、3敗を死守。史上初の大会3連覇と歴代最多4度目の優勝へ向け生き残った。最終公式戦(31日、富山)ではIWGPジュニアヘビー級王者・石森太二と激突する。「分かってるよ。なにがなんでも勝たなきゃいけない。もう人の勝ち負け頼りで上に上がるかどうかかな。大丈夫。何度もやってる相手だからこそ、分かってるからこそ怖い。でも何よりも楽しみだ。今からチワワ(石森)とやるのが楽しみでしょうがない。スイッチが入ってる。スイッチが入ってきたぞ。怖いぞ、こっからの俺は…」と、逆転での優勝決定戦(6月3日、日本武道館)進出へ闘志を燃やしていた。