新日本プロレス7日の埼玉・所沢大会で高橋ヒロム(32)がNEVER無差別級王座(現王者はEVIL)取りに弾みをつけた。

 ヒロムは9日両国大会で同王座に初挑戦する。この日は内藤哲也と組んでEVIL、ディック東郷組と最後の前哨戦に臨んだ。ヒロムが串刺しラリア―トから低空ドロップキックを決めれば、EVILも髪をつかんで追撃を止めて腹部へトラースキックを発射と互いに一歩も譲らない攻防を展開。最後は名も無きヒロムロールで東郷から3カウントを奪い、勢いの差を見せつけた。

 試合後のリング上ではベルトを誇示した王者にいきなりEVIL(変型大外刈り)を狙われたが、回避したヒロムは同技を仕掛けて応戦。さらに東郷のスポイラーズチョーカーも脱出すると、EVILのベルト殴打もかわしてトラースキックをさく裂させる。悔しそうに退場するEVILと東郷をリング上から見下ろし、NEVERのベルトも〝私物化〟した状態で挑発を繰り返した。

 バックステージでは「いやあ、EVIL、楽しいよ! 楽しい楽しい楽しすぎて狂ってしまいそうだよ。ああー! 頭がおかしくなりそうだ。気持ちよくなってきた。久しぶりの感覚だ!」とテンションも最高潮。「NEVERのベルトをよこせー! NEVERのベルトはこの俺がいただく! NEVER! NEVER! NEVER!…」と、ついには白目をむきながら何度もタイトル名を絶叫していた。