新日本プロレス24日後楽園大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で、IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードがDOUKIとの鈴木軍同門対決を制し2勝目を挙げた。

 ここまで1勝2敗1分けと苦戦が続く王者は、盟友の左ヒザを容赦なく攻め込んでいった。DOUKIのラ・ケブラーダ、デイブレイク(変型DDT)で反撃を許しながらも、スープレックス・デ・ラ・ルナ(変型飛龍原爆固め)は許さない。スパインバスター、ギターラ・デ・アンヘルで再び攻勢に転じた。

 必殺のピンチェ・ロコ(変型バスター)を切り返されイタリアンストレッチNo.32(変型ダブルアームバー)で捕らえられたデスペラードは、これを切り抜けストレッチマフラーに捕らえる。なおも粘るDOUKIにグラウンドドラゴンスクリューを決めると、最後はヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)でギブアップを奪ってみせた。

 DOUKIのBOSJ初出場は2019年大会で、負傷欠場したデスペラードの代打でチャンスが巡ってきたものだった。デスペラードは「楽しいねえ。俺の穴埋めで出たBOSJ、今はガッチリ、お前の実力でメンバーに選出されてるじゃないか」とDOUKIの成長を称賛。「4~5年前だったらどこの誰とも分からねえ、どうしようもねえただのグリーンボーイだったわけだ。それがどうだ。チャンピオン様相手に、得意技で真っ向からぶつかってこれるって、素晴らしくない? でも悪いなあ、俺の方がもっと強いんだわ」と勝ち誇っていた。