新日本プロレスを支配するグレート―O―カーンの独占インタビューにまたも成功した。7日の大阪大会ではオカダ・カズチカ(33)とのシングルマッチで絞め落とされたが、侵略を止めることは許されない。ウィル・オスプレイ(27)とのユニット「ジ・エンパイア」の新メンバー「X」と組んで「ワールドタッグリーグ(WTL)」(15日、愛知県体育館で開幕)に出撃する余の言葉をとくと聞くがいい――。
――お疲れ様です
オーカーン(以下・余) きっ、貴様! 処したはずでは? なぜ生きておる? …まあいい、面(おもて)を上げい。今日また不遜な質問をするようであれば即刻処すからな。
――肝に銘じております。それにしてもオカダ戦は完敗だった
余 貴様の目は節穴か? たまたまコブラクラッチ(マネークリップ)がうまく入っただけで、それまでヤツはほとんどダウン状態だったであろうが。試合は余が支配しておったじゃろ。前哨戦も、コメントも、Tシャツの完売速度も! 余が圧勝していたじゃろうが。
――無礼をお許しください。しかし結果だけ見れば失神負けを喫し、無敗街道が途絶えた
余 無礼者~! 口を慎め! 余は失神負けなどしておらぬ! …気づいたら試合が終わっていただけじゃ。
――それを一般的に失神負けというのでは
余 余を愚民と同列に語るとは、不遜すぎてびっくりするーっ! どうやら貴様、本当の失神というものを味合わせてもらいたいようだな。
――無礼をお許しください。オカダはオスプレイと来年1月4日の東京ドーム大会でシングル戦が決まったが、オーカーン様も負けたままでは終われないのでは
余 しかり。なかにはオスプレイが余のことをかませ犬にしたんじゃないかと勘違いしている愚民がおるが、そんなわけはない。あれは壮大なフリじゃ。1・4でオスプレイがオカダに勝利することはすでに決まっておる。ならば翌日の1・5(東京ドーム大会)で余がオカダのキャリアを完全に潰すのも面白いであろう?
――雪辱のためとはいえ敗者にムチを打つ気か
余 是非もなし。余の掌(てのひら)にキッスさせて従属させなければ気がすまん。
――ではオーカーン様の1・4は
余 当然「ワタリ」(WTLのこと)に優勝して、IWGPタッグ(現王者はタイチ、ザック・セイバーJr.組)のベルトを奪うまでじゃ。
――ワタリと言えばパートナー「X」のヒントをいただきたく
余 態度を改め床に頭をこすりつけてまで聞いてくるとは、思っていたよりも見どころのあるヤツじゃ。新たな同盟者は誰もが実力、名前を知る選手。もはや余たちのタッグリーグ優勝に疑いの余地はない。なにせヤツは余とオスプレイの2人が認めた男。愚民どもも驚くに違いない。
――現在のタッグ戦線をどう見る
余 余はタッグ戦が得意じゃ。なにせ(英国・RPWで)2つもタッグのベルトを支配したからのう。対戦表を見てもそれなりに面白そうなヤツらは揃っておるな。…そして初戦(15日、愛知)の相手(棚橋弘至、ヘナーレ組)には、なにやら嫌な空気を余は感じておるぞ。
――そう言えばかつては棚橋選手の付け人を務めていた
余 付け人? 記憶にないな。貴様…よもや余が誰か他の者の下につくとでも思っておるのか!
――無礼をお許しください。もしかしたら記憶違いかもしれません
余 フン…。堕ちた太陽であろう? いまさら魅力は感じないが、かつては名レスラーであったことは知っておる。たとえタッグであっても、余の礎とするにはちょうどいい相手じゃな。
――ワタリを制し1・4でタッグ王座取り、1・5でオカダにリベンジ。なかなか壮大な計画だ
余 壮大じゃと? 貴様、発情期の雌犬みてぇな顔して余を舐(な)めるでない! そのくらい赤子の手をひねる…いや貴様を失神させるようなもんじゃ。今のうちに、ひれ伏せ、愚民どもっ!