IWGP王者・内藤哲也 G1制覇なら来年1月東京D大会の相手は「外に目を向ける」

2020年10月15日 11時31分

内藤(左)はテーピングで手を巻かれた辻(右)と連係し矢野を攻撃

 新日本プロレスのIWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也(38)が注目発言だ。「G1クライマックス」14日横浜大会のBブロック公式戦で矢野通(42)を下し首位タイをキープ。史上3人目となるIWGP王者でのG1制覇を視界に入れ、年間最大興行となる来年1月東京ドーム大会の挑戦者を団体外に“門戸開放”する考えを示唆した。

 矢野の策略にはまった内藤は、場外鉄柵越しにセコンド・辻陽太(27)の手とテーピングで巻かれ、あわやリングアウト負けの危機に陥った。それでも相手のお株を奪う急所蹴りからの丸め込みで2敗を死守。最終公式戦(17日、東京・両国国技館)を残し、6勝2敗でEVILと並び首位に残った。EVILとの直接対決に敗れているため自力突破の可能性はないものの「いま俺にできることはKENTA戦で勝利すること」と逆転優勝への自信は揺るがない。

 近年ではG1覇者に翌年東京ドーム大会でのIWGP挑戦権利証が与えられることが通例となっているが、王者が優勝すれば流れは一変する。内藤は開幕前から制覇後の青写真として「1・4にふさわしい相手を自分で指名する」と豪語する。

 ではその相手は誰か。公式戦で敗れたSANADA(32)とEVILの挑戦要求資格は認めつつも、公式戦での1勝より優勝者の発言権が優先されるべきというのが内藤の持論だ。「皆優勝を争ってるんだから、俺が優勝したらこのG1にエントリーしている選手は全員候補にはならないでしょう。そうなると真っ先に浮かぶのは(高橋)ヒロム君だったけど…彼もベルトを落としているし、(11月開幕の)ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに優勝してもジュニアのベルトが最優先になるでしょうしね」

 団体内に候補者が見当たらない以上は外に目を向ける必要が出てくる。生粋の「新日本至上主義」のポリシーには反するが、過去にG1を制覇したIWGP王者には共通点がある。1995年大会覇者の武藤敬司はUWFインターナショナルの高田延彦、2000年大会を制した佐々木健介は全日本プロレスの川田利明という外敵と、いずれもG1後の東京ドーム大会で戦った。

 内藤は「IWGP王者の優勝が新しい戦いの始まりということは歴史が証明してる。95年も2000年も他団体との大一番がありましたしね。もしかしたら俺も、今まであまり興味のなかった外に目を向けないといけないのかもしれない」と明かした。
 史上初となる2冠王のG1覇者が誕生すれば、その価値は計り知れない。「俺が優勝した暁には、どなたか乗り込んできた方がいいんじゃないですか? こんなおいしい相手はいないし、皆さんチャンスですよ。内藤哲也の相手にふさわしいプロレスを見せる自信があるならね」。新たな扉が開かれるのか、目が離せない。