“バカサバイバー”こと青木真也(37)が、保持するDDTのEXTREME級王座の価値向上を誓いつつ、格闘技界へ毒ガスを噴射だ。

 DDT23日の後楽園大会では謎の怪奇派レスラー、魔苦・怒鳴門をヨーロピアンクラッチで沈めて同王座のV4に成功。しかし試合後は浮かない表情だった。挑戦者にタイツを下ろされ、“青木真也の青木真也”が露出しそうになるハプニングに見舞われたことに加え、防衛戦が全7試合中3試合目だったからだ。

「俺が巻いてから明らかにベルトの価値が落ちている。本当に申し訳ない。これからは真剣にやって価値を上げていきたい」と猛省すると「俺もクラウドファンディングで金を集め、新しいベルトを作ろうと思う。ベルトの価値は値段で決まるから。とびっきり豪華なやつを作りたい」と目標を掲げた。

 格闘技イベント「RIZIN」が5000万円の活動資金を集めるために行っているクラウドファンディングをヒントにした様子で「心配で毎日クラファンのサイトで金額を確認してるけど、目標額は遠い。心配だ」と余計なお節介に聞こえる言葉まで口にした。

 ここから舌鋒は、違約金を支払ってK―1を離れ、RIZIN参戦を決めた皇治(31)に向けられた。「皇治の相手? 那須川天心はもったいないな。那須川がボコボコにして勝つだけだから、右の拳の無駄遣いだ」と指摘すると「むしろ俺の友達の森本“狂犬”義久とかKINGレイナとかがいいんじゃないか」と推薦した。

 最後は「俺の知り合いに皇治さんばりの移籍劇を繰り広げたジュリアっていう人がいるんだけど、移籍1年足らずでもうエースになってる。皇治さんはジュリアさんに、移籍先で活躍する方法を聞いたらいい」と頼まれてもいないのにアドバイスを送り、意気揚々と後楽園を後にした。