新日本プロレスのミスターこと永田裕志(54)が、またも王道マットを占拠だ。

 真夏の祭典「王道トーナメント」2回戦(14日、東京・新木場1stRING)で前年度準優勝の芦野祥太郎と対戦。日体大レスリング部の先輩・後輩対決であり、芦野が新日本プロレスの入団テストを受けた際の試験官を永田が務めた過去がある。

 積年の思いを募らせた芦野からの連続エルボースマッシュに苦戦する場面もあった永田だが、ワキ固めで反撃して窮地を脱する。その後も執ように左足を狙われアンクルロックに苦しみながら、最後は岩石落とし固めで3カウントを奪った。

 これで準決勝(20日、東京・後楽園ホール)進出を決めたミスターは観客の拍手に応え、11日の名古屋大会に続くナガダンスを披露。すると、この日のセミでサイモンに勝利し、準決勝で対戦することが決定した宮原健斗が花道に現れた。

「夏の思い出はできましたか? あなたの夏の思い出に最高の男をプレゼントします」と語りかけた宮原は「夏の思い出に今の世の中に伝えたいことがあるんだ!」と宣言。対抗するかのようにダンスを踊った。

 永田は「宮原健斗、よくわかってるじゃないか」とした上で「8月20日、夏の思い出とは言わず、永田裕志デビュー30周年の大きな思い出をつくって、日本武道館に行きたいと思います」と全日本の「50周年記念大会」(9月18日)メインの座を視野に。最後は定番の「1、2、3、ゼア!」と敬礼ポーズで観客を沸かせた。