全日本プロレスのエース・宮原健斗(33)が、極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」への再加入を拒否した。

 開幕した真夏の祭典「王道トーナメント」1回戦(7日、後楽園)ではVM総帥のTARUと激突。戦前から、宮原が約8か月間だけVMに所属した〝黒歴史〟を掘り起こされた揚げ句、「俺に負けたらVMに戻って来い!」と誘われていた。

 序盤からTARUの極悪殺法に苦しめられた。観客から奪い取ったイスやマフラータオルを凶器に痛めつけられ、セコンドのVM軍団も加わりフルボッコにされた。

 それでも宮原はイス攻撃を蹴り飛ばし、串刺しニーからのニーアタックで応戦。さらにパウダー攻撃をかわし、最後はシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪った。

 試合後、VMの諏訪魔から改めて勧誘を受けた宮原は一瞬、加入するかのようなそぶりを見せつつも、その直後だった。諏訪魔を豪快に投げ飛ばし「VMに入るか、バーカ! 諏訪魔、バカヤロー、地獄に落ちろ!」と絶叫。きっぱりと極悪軍団入りを拒否した。

「さあ、VMに入るか入らないか問題は今日で終わりだ。今日まで(返答を)持たせるの大変だったよ。私生活も大変よ。VMに追われて。でも、今日で終わり」と、すっきりした表情で語りつつ「(14日新木場大会の)次は石川修司かサイラスだ。王道トーナメント、俺以外いねえだろ、俺は俺でやるよ!」と意気込んだ。