極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」総帥のTARUが、全日本プロレスのエース・宮原健斗(33)に最終決断を迫った。

 VMに再加入した3冠ヘビー級王者・諏訪魔のボイコットにより、TARUは全日本のシングル最強を決める「王道トーナメント」(7日、後楽園で開幕)にエントリー。1回戦(7日)で激突する宮原に「この俺様に負けたら、正々堂々とVMに戻って来いよ」と呼びかけていた。

 確かに2013年2月から約8か月間、VMに在籍したことがある宮原だが、〝黒歴史〟を蒸し返され明らかにイラついている様子。2日の会見では「負けたらVMに戻る、入る、それに関しては負けるわけがないので、僕が語ることをやめておこうと思います」と強い口調で言い放った。

 するとTARUは「たぶん俺的には(王道トーナメント参戦は)最後だと思う。だから宮原健斗と肌を合わしたいと思った。正々堂々と男と男として」を熱弁を振るいだし「宮原、正々堂々と俺と戦って、負けたときにはVMに戻ってこい。戻るということはお前が後継者や、すべてお前に託したいと思う」と改めて訴えた。

 TARUとしては諏訪魔、宮原との3人で、旗揚げ50周年イヤーを迎えた老舗団体の景色を変えたいという。

 この言葉に、宮原も思うところがあった様子。TARUが差し出した手に握手で応じようとしたが、やはりこれはワナだった。TARUは忍ばせていた警棒で宮原を痛めつけ、会場を後に。決戦を前に不穏な空気がプンプン漂ってきた。