東京・後楽園ホールが60周年を記念して初開催したプロレス興行「還暦祭」(16日)、メインでは棚橋弘至(45=新日本プロレス)、宮原健斗(33=全日本プロレス)組とタイチ(42=新日本)、ジェイク・リー(33=全日本)組のドリームタッグマッチが実現。30分フルタイムドローに終わった。

 ともに旗揚げ50周年のメモリアルイヤーを迎えた両団体のトップ選手が集結したメインイベントは、互いの意地がぶつかり合う白熱の攻防が続いた。テキサスクローバーホールドでジェイクを攻め立てた棚橋は25分過ぎ、スリングブレイドからハイフライフローを狙う。だが間一髪でかわされると後頭部への膝蹴りで反撃を許してしまう。

 残り試合時間2分を切ったところで、宮原はタイチの天翔十字鳳をキャッチしてブラックアウト(ニーアタック)を連発。宮原がタイチにシャットダウンスープレックス、棚橋がジェイクにダルマ式ジャーマンを狙ったが、これも阻止される。4人がそれぞれの得意技を繰り出し、タイチのジャンピングハイキックに宮原がブラックアウトで応戦して両者大の字となったところで時間切れ引き分けのゴングが鳴らされた。

 試合後のリング上ではジェイクが後楽園ホールの60周年、新日本と全日本それぞれの50周年を「実にめでたい」とした上で「これだけいろんなものが積み重なってるんだ。もっとやったら面白くなるんじゃないか?」と両団体の交流継続を提案。すると棚橋も「まず俺から一個提案があるよ。ジェイク、新日本に上がって来いよ」と呼びかけ、会場から大きな拍手が起きた。

 この日の大会には1588人札止め(主催者発表)の観衆が詰めかけ、コロナ禍になってから初めてフルサイズ超満員の光景が広がった。棚橋は「これだけ集まってくれた後楽園ホールを見るのは、本当に2年ぶりです。お客さんが来てくれなくて苦しい時もあったし、でも満員のお客さんをこうして見られました。僕たちができることは、気を付けながらも一歩ずつでも前に進んでいくこと。今日改めて誓いました、ありがとうございました!」と声を詰まらせながら万感の思いを口にした。

 最後にマイクを握った宮原は「今日この4人で戦って分かったとこは、やっぱりプロレスは最高ってことだ。どんな時代だろうと、俺たちプロレスラーは前へ前へ、皆さんに最高のプロレスを届けていくからな」と所信表明。「後楽園ホール最高でした! 僕たちは後楽園ホールを、最高で! 愛してま~す!」と絶叫し、メモリアル興行は大団円で幕を閉じた。