全日本プロレスのヨシタツ(44)が、東京・後楽園ホールが60周年を記念して初開催するプロレス興行「還暦祭」(15、16日)の主役強奪に燃えている。

 メモリアルイベントの2日目となる16日大会には、全日本と新日本プロレスの選手が出場。ヨシタツはIWGPジュニアタッグ王者の田口隆祐、マスター・ワトと組み大森隆男、中島佑斗、大岩陵平組と対戦する。

 ヨシタツと田口は2002年に新日本に入門した同期にあたる。中邑真輔(現WWE)、後藤洋央紀も輩出した黄金世代だ。「やっぱり田口とか後藤とか中邑の頑張りって、俺のなかでモチベーションになりますからね。負けてられないって励みになっているので」と、久しぶりの再会に目を輝かせた。全日本を主戦場に移した2017年以来の共闘に「アンダーカード(第2試合)だけど目玉のカードにしたいし、俺たちでメイン以上に話題を持っていきたい。田口とワトと大会の主役をかっさらいたいですね」と意気込んだ。

 ヨシタツ・キングダムと「6оr9」のコラボとあって、チーム名は「69キングダム」に決定した。「そこは田口と意見が一致したけど、それしかないでしょ実際。合体技も考えてますよ」と腕をぶす。

 田口とは若手時代から「野毛決起軍」「妖怪バスターズ」とキワモノユニットでばかり共闘してきた。17年にはヨシタツが「タグチジャパン」にスタッフとして加入し、当時の髪形から「三上博史枠」まで昇格。最終的に戦力外通告と翻弄されたが、全てが田口の気まぐれで正式に加入したわけではないのでノーカウントだ。

 ともあれ〝3度目〟のユニット結成にヨシタツは「この業界だけはなにがあるか分からないから。1日限りなのか続いていくのか…それって結局お客さんの反応次第じゃないですか。新日本にも6人タッグのベルトがあるし、全日本にも6人タッグのベルトがあるしね」と本格始動の可能性も示唆。まずはメモリアル興行で、強烈なインパクトを残すつもりだ。