「HEAT UP」17日の神奈川・川崎市とどろきアリーナ大会で、HEAT UPユニバーサル&PWL WORLD王座の2冠選手権が行われ、挑戦者の〝炎の飛龍〟藤波辰爾(67)がTAMURAを破り、新王者となった。

 2冠戦にあたり、TAMURAから逆指名された当初は受け入れを保留していた藤波だったが、TAMURAの思いに応え、最終的に挑戦を決断する形となっていた。

 序盤からキーロックなどでペースを握るもののヒザを狙った、相手の低空ドロップキックにより悶絶する場面も。しかしドラゴンスクリュー、ドラゴンバックブリーカーで攻め立てると、最後はコブラツイストで締め上げ、1998年に戴冠した、新日本プロレスのIWGPヘビー級王座以来のシングルタイトルを手にした。

 試合後は、早々に去ろうとするTAMURAを呼び止め「50周年にこんなビッグプレゼントが待っているとは。もう一回、若い時を思い出させてくれてありがとう。ここからもう一回頑張ろうという気にさせていただいた。このベルトに自分の色をつけたい」と、自身の歴史をさらに積み上げていくことを誓っていた。