WWEトップ戦線で活躍のカイリ独占インタビュー “海賊姫”は三刀流目指す

2020年10月08日 11時30分

3年間の米国生活を笑顔で振り返った

 世界最大のプロレス団体・WWE(米国)のトップ戦線で活躍したカイリ・セイン(32)が、日本に帰ってきた。今後は国内に拠点を置き、所属選手のままWWEのプロモーションをサポートする役割を担うと発表したばかり。世界を知る“海賊姫”はどう動いていくのか。本紙インタビューに応じ、3年で帰国を決断した理由から夫婦関係、他団体参戦の可能性まで思いの丈を激白だ。

 ――米国での3年間を振り返って

 カイリ 人生の中で一番濃い3年間でした。海外で生活をするのももちろん初めてで。結果を残すことはできたんですけど、本当に苦労した3年間でした。

 ――一番大変だったことは

 カイリ ライブ放送が当たり前なので、臨機応変に対応していかないといけないんです。例えば入場直前、急に「今から1分間、アドリブのマイクでつないでくれ」って言われたり。「今日はメインだから」って言われたから、のんびりお弁当を食べてたら「1試合目になったから今から出てくれ」って言われたり…。

 ――WWEの弁当は肉が相当硬いらしいが

 カイリ そう! カッチカチですよ。それを急いで食べて消化されないまま試合をしたから、試合で吐きそうになりました(笑い)。

 ――帰国を決めたのは

 カイリ 3年っていう節目が近づいてきた時、コロナで状況が一変して考える時間ができたのがきっかけです。年齢のことや結婚したこともありますけど、一番は「自分のポテンシャルでできることは出し切れたんじゃないか」と思ったこと。やり切った? そうですね。悔しかったら、絶対やってたと思います。

 ――家族の反応は

 カイリ 実は旦那さん、仕事を辞めて米国に来ることになっていたんです。さすがに怒ったか? 全く。怒られたことないんです。ずっと夢を応援してくれるタイプの方で、そこは感謝してます。

 ――美しい夫婦愛だ。今後はどのような活動を

 カイリ 選手としての活動がメインで、WWEのプロモーションもサポートしていきます。日本で試合をする可能性もありますし、米国でスポット参戦の可能性もあります。ジ・アンダーテイカーのような感じ? メチャクチャいい言い方をするとそういう感じです(笑い)。

 ――日本で他団体参戦の可能性は

 カイリ お互いプラスになるなら、交渉次第でスポット的になくはないと思います。(2018年にWWE所属だった)KENTAさんも丸藤正道さんの20周年興行に出てますから。

 ――3日のスターダム横浜大会にサプライズ登場するのでは、とファンの間で話題になった

 カイリ そうやって名前を挙げてもらえるのがうれしいです。忘れないでいてくれて。

 ――今後、日本でWWEを広めるためには

 カイリ もっともっとWWEのことを日本で知ってもらいたいです。例えば東スポさんでコラムを書かせていただくとか(笑い)。大学が文学部で文章表現論とかやったので、書くのが好きなので。

 ――俳優業への興味は

 カイリ あります。WWEといえば(ザ・ロックこと)ドウェイン・ジョンソンさんとか、ハリウッドに出ている選手もいますしね。表現力はWWEの授業(指導)でも実戦でも勉強できたと思うので、何かしらやってみたいです。アクションもできるし。

 ――レスラー、俳優、文筆の“三刀流”だ

 カイリ いろいろやってみたいですね。自分がこの3年間で学んできたことを日本のみなさんとシェアできたらなって思います!

「宝城カイリ」のリングネームでスターダムの中心選手として活躍したカイリは、2017年6月30日の日本公演(両国国技館)のビジョンでWWE入団が発表された。リングネームを「カイリ・セイン」に改め、初開催の女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」を制覇した。

 WWEのブランド「NXT」で頭角を現し、18年8月には“女帝”アスカに続き日本人2人目となるNXT女子王座戴冠。この年のNXT年間最優秀スーパースターとNXT年間最優秀女子スーパースターを受賞し、2冠を達成した。

 19年4月にスマックダウンに昇格後、アスカと「カブキ・ウォリアーズ」を結成。同6月の日本公演で凱旋を果たし、同10月にWWE女子タッグ王座を獲得した。今年7月には米国マットに別れを告げ日本に帰国した。

 ☆カイリ・セイン 本名非公表。1988年9月23日生まれ。山口・光市出身。学生時代はヨット部で活躍し、法政大時代には世界選手権に出場。2012年1月7日のスターダム新木場大会(対愛川ゆず季)でデビューした。17年6月にWWE入団後は、NXT女子王座とWWE女子タッグ王座を獲得。今年2月には結婚を発表した。必殺技はインセインエルボー。155センチ、52キロ。