【W―1】カズ社長 勝彦撃破で至宝を奪回

2020年03月16日 16時35分

中嶋を捕らえたカズ(手前)は脳天から落とした

 W―1の活動休止の決断を下したカズ・ハヤシ社長(46)が、最後のビッグマッチをハッピーエンドに導いた。大田区大会(15日)でノアの中嶋勝彦(32)に流出していたW―1チャンピオンシップに挑戦。試合直前に左脚の大腿二頭筋を断裂する大ケガを負ったが、ベルト奪還のためにテーピングで固めて強行出場した。

 体格で劣るカズは王者の傍若無人な振る舞いと、破壊力抜群の蹴りに最後まで苦しんだ。それでも終盤、観客席から自然発生した「レッスルワン!」のコールを受けて立ち上がり、水車落としの体勢で抱えて首から落とすパワープラントで逆転勝利を収めた。

 試合後は「中嶋勝彦相手だったから、ここまで一生懸命になれた。いろいろ無礼なこともされたけど、感謝してます。歴代の王者たちが巻いた重みを感じながら、このベルトを腰に巻いています」と感慨ひとしおだった。また観客の「W―1コール」については「プロレスラー冥利に尽きるというか。プロレスっていいな。最高の競技だと思います」と語り、うっすら目に涙を浮かべる場面もあった。

 一方、今後については「3月31日をもちまして、W―1全選手が契約しないということになります。会社の活動が再開されない限り、このベルトはW―1預かりということになります」と説明。また武藤も参戦を直訴した4月1日後楽園大会のカードについては「これからみんなで協議します」とし、選手一丸となって最後の大会を成功させることを約束した。